落ち着く色、やすらぐ色
落ち着く色とは
・青~青緑系のなかでも彩度の低い色、茶系、グレーなどしぶい色
・落ち着く色とは、文字通り気持ちが落ち着く色、気分がやわらぐ色、沈静作用のある色です。
森林の色
森林浴で気持ちがやわらぐのは、樹木が分泌する揮発性の物質によって人体が活性化されるからといわれていますが、その色の効果もあると言われています。
というより、その森林の色の記憶から、青緑色は落ち着く色となったのかもしれません。
海の色
また、海を見ると気分が落ち着くという人も多いでしょう。
これも森林浴と同じようなことがいえるのではないでしょうか。
紅茶の色
また、朝の一杯のコーヒー、午後のティータイムの紅茶にほっとするといった経験はだれにもあると思いますが、コーヒーや紅茶の茶色も落ち着く色のひとつです。
茶系のファッション
ファッションでも、茶系でまとめると落ち着いた気分になるというのはたしかですし、他人にも落ち着いた印象を与えます。
リクルートルック
服装ということでいえば、紺系の色に代表される、いわゆるリクルートルックは、着ている本人にとっても、他人に対しても、落ち着いた雰囲気になるものです。
工房や作業室などは緑系
この色の効果も、いろいろな場面で使われています。
工場の壁や会議室などは青系の色でまとめると、作業がはかどり、会議もスムーズに進むといわれていますし、工房や作業室などは緑系の色が効果的だといわれています。
寝室には・・・
一方、寝室の場合は、青系だとよく眠れるのはたしかですが、よく眠れすぎてなかなか起きられないという報告もあります。
寝室の場合、ぐっすり眠れて寝覚めもいいのは青緑系の色がいちばんだということです。
やすらぐ色とは
ピンク、ブルーなど、あわい色、彩度が低い色
やわらかさ
気持ちがやすらぐ色というのは、落ち着く色と共通するものですが、さらにやわらかい色といっていいでしょう。
ベビーピンクやベビーブルー
「ベビーピンク」に代表されるように、その色を見ているだけで、あるいはその色に囲まれているだけで、気持ちがやすらかになるような色です。
ベビーピンクのほかにベビーブルーというあわい青をさす名称もあります。
赤ちゃんの服
生まれたばかりの赤ちゃんに、強い赤や黒などの服を着させる人はあまりいないでしょう。
つまり、ベビーピンクもベビーブルーも、赤ちゃんに似合うようなほのかに色味のあるあわい色が、「やすらぐ色」だといえます。
パステルカラー
このほかにクリーム色やあわいベージュ色など、いわゆるパステルカラーは、気持ちをやすらげるだけでなく、ロマンチックな気分にもさせてくれますし、幸せな気分にさせてもくれます。
シニア層が若々しい気分になる
これらの色の効用は、インテリアデザインにはもちろんとりいれられていますし、服装でも、高齢の人がこういった色を身につければ、本人も若々しい気分になれるだけでなく、若々しく見られることうけあいです。
いやしを求める現代には、落ち着く色ややすらぐ色
世の中に不安感、閉塞感の強い今、「いやし」「なごみ」といったことばがさかんに見受けられるようになりましたが、前出の「落ち着く色」やこの「やすらぐ色」が、もっと社会全般に広がるといいのかもしれませんね。